イキリエロゲーマーの自己満感想所

エロゲの感想、考察をマイペースに書いてます。

Summer Pockets空門蒼√感想

どうもこんにちは。当ブログにお越しいただきありがとうございます。

気づけばサマポケ感想も全ヒロイン書いていました。

そんなわけで今回も自己満全開ですが、お付き合いいただければと思います。

 

 

 

※ネタバレ全開ですので未プレイの方はご注意ください。

 

 

 

 

 

蒼√は特にキャラの可愛さ表現という点において、他√よりエロゲチックで「蒼の18禁シーンが見たかった…」という感想が散見されるのも頷けます。

そういう部分が物語全体から考えてどうだったかについても触れたいなと思いつつ、早速感想を述べていくことにします。

 

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周りの環境が自分を作るってよく言いますけど、これはその縮小ですよね。元気な子といると、自分まで元気になるような気がします。この√に限った話じゃないですけど、羽依里がこの島に来たのは、そういう環境変えの意味があったんでしょうね。

 

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七影蝶、この√から始めればなんてことないですが、他の√を先にやってると「なんだこれは?」って疑問が残る存在でしたよね。しろは√では最後羽依里がしろはを助けるためのしるべになり、鴎√では一度消えた鴎が戻ってくる時に現れて、紬√では神隠しの時に出現して…。これら全ての状況を鑑みると、「七影蝶って記憶だけの存在なのかな?」って再び疑念が生まれてしまうのですが、考え過ぎですかね…。

 

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羽依里は部活で失敗して、そこからどんどん負の連鎖が続いて、嫌になって鳥白島に逃げてきたわけです。つまり今の羽依里は空っぽなわけです。シナリオ後半で言及されますが、そんな羽依里に蒼は一歩踏み出す勇気を与えたのです。蒼は羽依里に足りなかった重要なものを持っていました。

 

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他人と比較される人生ってどうなんでしょうね。人間が社会的な動物である以上、それは避けらないことなのでしょうが、不幸なことです。蒼の場合、別に誰かに藍と自分を比較されていたわけではありませんが、自分自身で比べてしまいます。何でもできる藍と、何もできない蒼。そんな中で自分に価値を見出せていなかった蒼が、唯一見つけた自分にしかないもの。それはもうアイデンティティに成り得るもので、必死になって追い求めてしまう。蒼は子供のくだらない承認欲求と言っていますが、果たしてそうでしょうか。大人になっても、いや、大人の方がこういうことって多いと思いますよ。何せ、没個性的であることを強いられる世の中ですから。個性がないと、生きている感覚がしなくなって、だから必死に何か自分のアイデンティティなるものを探す。社会に埋没しないように。

 

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これは最後まで説明がありませんでしたが、紬√でいう、ツムギと紬のようなものでしょうか。崖から落ちた藍がツムギで、蒼に寄り添った藍が紬、という関係性。もっと具体的にどういうことなの?と言われると、説明しづらいですが…。藍の代わりに、藍の役割を果たす人、というところでしょうか。

 

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これ、本当にすごいことだと思います。相手の本心が読めなくて、それで行動が制限されることって誰しもあると思います。特に蒼の場合は、絶対に相手の本心が現状わからない。(藍が眠っているので。)そんな状況でも、予想される不安を振り払ってひたむきに頑張れるっていうのはちょっとやそっとの心の強さでは無理です。蒼、やばい。何もないとか言ってたけど、こんな根性があるのは立派なアイデンティティですね。

 

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最初の感想と被りますが、憧れでしょうね。あるいは、自分もそうなりたいという羨望もあるのでしょうか。そういうところから、その人の側にいたい、一緒にいたいってなるんでしょうね。そうすれば、自分も変われる気がするから。

 

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「信じ続ければいつか叶う」って、臭い言葉だなって思われるかもしれません。でも、よく考えれば真理じゃないですか。信じるっていうのは、その目標に向かって実際に行動することで。例えば、蒼が藍の目覚めを信じて七影蝶の記憶を覗き続けたように。そういう真摯さは、確固たる信頼の上にしか生まれません。信じるっていうのはそれが勝手に起こるのを待つことではなく、起こるように行動することなんじゃないでしょうか。

 

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だから羽依里も信じます。蒼が起きるのを。待つのではなく、行動することで。島に頻繁に来て、記憶を共有して。夏が来たら、蒼の記憶を宿した七影蝶を探して。

 

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最後のこの描写はなくても、「蒼は眠りから覚めるんだろうな」と想起させてくれる展開ではありましたが、やはり実際に描写があるのとないのとでは違いますよね。スッキリした終わり方になります。おめでとう、羽依里、蒼。

 

 

 

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

僕は全ヒロインの√の中で一番蒼√が好きですね。

決して悪い意味ではなく、典型的な泣きエロゲのシナリオだからです。

しろは√や鴎√はkeyらしさがあるみたいですが、個人的に美少女ゲーという土俵で考えるならば、蒼√の方が完成度が高いと感じます。

「要は蒼√の方がイチャイチャしてたからか?」って言われそうですが…。いや、端的に言えばそうなんですけど…。

美少女ゲーである以上、そこには恋愛という要素も必要ではないでしょうか。それはイチャイチャ要素を入れろっていう安直な意味ではなくて、愛情というものも1つの糧として、主人公やヒロインが成長する。そういう物語こそが美少女ゲーという媒体を最大限に生かしたものだと思うんですよ。しろは√も愛情を経た成長ではあったのかもしれませんが、もうちょっとガッツリ愛として表現してほしいというか…。

 

 

 

そんな感じで今回は終わりたいと思います。

何か質問、ご意見などあればコメントやtwitter@__kessi__までお願いします。

しろはtrueの前にalkaっていうシナリオがあるみたいですね。次回はそれの感想になるでしょう。

それではまた!

Summer Pockets紬ヴェンダース√感想、考察

みなさんこんにちは。初めましての人は初めまして。

サマポケ感想も第3弾となりました。

相変わらず誰得な記事ではありますが、お付き合いいただければと思います。

 

 

 

※ネタバレ全開です。未プレイの方は閲覧非推奨。

 

 

 

 

 

twitterの方でもチラッと言ったのですが、紬√、しろは√や鴎√に比べてだいぶ美少女ゲー色が強かったですね。実際に恋人になったという前述の2√にはないものがあったからでしょうか。

あんまりこの言葉は好きではないのですが、“キャラゲー”というような印象を受けました。こう書くと、紬√つまらなかったのかよってイメージがついてしまいそうですが、決してそうではありません。

無礼を承知で書きますが、エロゲーマーって物語がつまらなくて、キャラに萌えるだけのシナリオをよくキャラゲーとマイナスのニュアンスをこめて表現しますよね。そういう人が多いから、キャラゲーという言葉はマイナスな表現になってしまったわけですが、僕が言いたい“キャラゲー”は少し違います。

その√のヒロインに笑い、泣き、時には萌え、そして感動し………物語にではなく、キャラに感銘を受けたもの、そうした意味で僕は紬√を“キャラゲー”と述べました。

シナリオゲーキャラゲー論争はその良し悪しや線引きが人によって分かれたりして、水掛け論になることも多いのでこの辺で区切らせていただきます。

なんとなくでも、僕の言いたいことが伝わっていればいいなあと思います。

 

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月並みな言葉ですが、やっぱり人間は支え合って共存する生き物なので、深く掘り下げられたくないと自分では思っている悩みなども、本当は共有して楽になりたいと思っているのかもしれませんね。羽依里もそういう気持ちなのかもしれません。自分が水泳についてどう思っているのか、その答えを誰かに言ってほしかったのでしょうね。本当は薄々わかっているんだけど、自分だけで結論を出すのは怖いから。

 

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これは他の√にはなかった捉え方ですよね。

時間って無限にあるように思えて、実はそんなことない。漫然と過ごしていれば、ただただ無為に時間が過ぎていく。でも、目的を持って行動してもあっという間に過ぎて。気づけば終わりは目の前で。夏休みというのは際立ってそういうことを感じさせます。

 

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悩みというのは解決して成長するということもありますが、もちろん全ての局面で自分が持っている悩みというのを払拭できるわけではありません。時にはそれを背負っていきていかなければならない。でもそれは必ずしも悪いことではなくて。悩みがバネとなって更に先へ進める。成長できる。そんなところでしょうか。

 

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深い言葉ですよね。哲学の世界で「どうして人は死ぬとわかっているのに生きるのか」という命題があります。すごくありきたりな見解ですが、「最後は死ぬけどそれまでがすごく楽しいから生きる」んじゃないでしょうか。このシーンも同じです。別れるけど、それでも最高の幸せを一瞬でも感じたいから付き合うと決めた。

終わりがわかっていようといまいと、同じことだと思います。今を全力で生きているんです。今を全力で楽しんでるんです。後のことは後になって考えればいい。

 

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先ほどの話や、最初の夏休みの有限性の話と関連してきますが、これはまさしくその通りです。終わりが見えないとどうしても無限にそれが続くような気がして、幸せな時間も不幸な時間も少し漫然と過ごしてしまう部分があるんでしょうね。有意義に時間を使おうと意識してはいても。

 

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少し本筋とは逸れたただの萌え豚感想になりますが、このシーン本当にたまらなく好きでした。最初にキャラゲーの定義に触れているのに何だよお前という感じではありますが、僕かなり萌えゲーが好きなんですよね。キャラにただ萌えるだけのゲーム。もちろんシナリオゲーも好きですが、それと同じくらい好きです。雑食です。

木陰で膝枕してかき氷を食べるなんてシチュエーションは、田舎ならではかもしれませんね。それがめちゃくちゃいいんですけど。都会だと大体お店の中やせいぜい公園のベンチで発生するイベントでしょう。

 

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羽依里は紬のことを信じられなくなっていたのでしょう。度重なる遅刻、紬の家と思われる場所で見つけた日記の内容などで。だから神隠しにあった。けれど、この出来事は羽依里に重要な気づきをもたらします。

 

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羽依里は紬が自分の正体について語ろうとするのを止めます。そんな事情の1個や2個で変わるような関係なら意味がない。羽依里と紬、そして静久にはその程度では揺るがないものが出来上がっています。羽依里自身が気づいたんでしょう。人を信頼するというのは、人を愛するというのはこういうことなんだと。

 

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誰かの代わりとして生まれ使命を持った人間が、いつしか自我を持ち使命に抗ってでも自分自身を見つけようとする、こういうシチュエーションには僕はかなり弱いですね。涙腺が。だってそれはとても懸命に生きなければ叶わないことで。必死にもがき頑張らなければすぐにでもなくなりそうなもので。とても、儚く、でもそれでいて確固たる意志を見出すことができる。紬の生き様はまさにそうです。一見ふわふわしたものでしたが、でもそこからしっかりと“紬”として生きようという意志が汲み取れる。

 

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これ、「つむぎ」って語彙を選択してるのわざとですよね。それまで何の接点もなかった羽依里と静久、しろは等の他の人々、そして紬に最高の友情関係をもたらし、決して忘れ色褪せることのない夏の思い出を作った。紬はそんな役割を果たしました。おそらく紬という名前もそういう物語背景を踏まえて考えられたものでしょう。よくできていますね。感嘆しました。

 

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紬の正体、役割とはなんなのかについて少し触れておこうと思います。作中で明記はされていません。紬や静久の台詞、そしてラストのこのシーンから推察していきます。おそらく紬はツムギが持っていたぬいぐるみに命が宿ったものであり、ツムギから大切にされたお礼に神隠しにあった後、必死にツムギという人間が皆の記憶から消えないよう、そしてツムギ自身が戻ってこれるよう努力していたのだと思います。こういう設定面の考察はあまり得意ではないのですが(色々台詞を見返したり、場面検証したりする必要もあるので)、どうしてもはっきりさせておきたかったのでしました。この辺はもう少し突き詰めないと、ガバいままかもしれませんが、許してください。

 

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紬はツムギの理解を得てとうとう自分を見つけます。それは当初紬が思い描いていた“自分”とは違いますが。そうしてこれからもずっと最高の夏を、紬は過ごしていくのでしょう。

 

 

 

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。攻略終了から記事作成まで少し時間が空いたのでガバガバな部分もあるかもしれませんが、楽しんでいただけたのなら僕も嬉しいです。

次はおそらくしろはtrueの前に蒼√の感想になると思います。ここまできて1キャラだけ書かないとか嫌なのでね。更新ペースはまったりですが、よければまたお付き合いください。

それでは!

Summer Pockets久島鴎√感想

みなさんこんにちは。初めましての人は初めまして。

当ブログにお越しいただきありがとうございます。

拙いものではあると思いますが、最後まで見ていってくれると嬉しいです。

 

しろは√の感想を書いた際に、他の√の感想は書かないみたいなことを言った気がしますが、まあ嘘です。鴎√もかなり良かったので、感想を書きにきました。ひょっとしたら全√書くかもしれないですね。もうそこは完全に気分ですが。

 

※ネタバレ全開です。未プレイの人は見ないでください。

 

 

 

 

 

鴎√、なんかとても新島先生らしさがしましたね。僕は新島先生の作品を「はつゆきさくら」と「恋カケ」しかプレイしたことがないので、そんな奴が語るのはおこがましい気もしますが。

美少女ゲーにおいて離別ENDは賛否両論だと思いますが、鴎√に関しては肯定派が多そうですね。twitterを見ててもそう思います。恋カケのようなキャラの性格云々の問題ではないからでしょうか。

 

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本当にこの作品は“夏休み”というものを表現するのが上手過ぎる。僕も羽依里や鴎と冒険したくなりました。とってもワクワクしながらマウスをクリックしていたのを覚えています。大人的に言えば“馬鹿げたこと”を無邪気に経験できるのは子供の特権ですよね。そう考えると、“成長”という言葉にはマイナスの意味をも帯びてくる気がします。

必ずしも良いことばかりではない。

 

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これ、鴎は自分自身のことだと言っていましたが、どういうことなんでしょうか?この時点で鴎は記憶を取り戻していないわけだから、読者との約束を果たせなかったことについてではない。本の中の人物達(この時の鴎にとっては実在する昔の友達)との約束を10年経った今、果たせていないということでしょうか。まあ結局、同じことですが。

 

この直前で言っていた「期待されるだけすごいね」って台詞は心に刺さりました。期待の先に何が待っていようと、そもそも期待を持たれるのはすごいことです。それだけ誰かの信頼を勝ち取ったということであり、誰かに身を任されるほどの大きな人物であるということですから。まあそれがされる側にとって、しばしば羽依里のように、足枷になるのは難しいところではありますが。

 

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自分にとってはかけがえのない思い出でも、他人にとってはそうでもない…とても怖いことです。今の僕にすごい突き刺さります。僕は高校時代が本当にかけがえのない思い出として心に残っていますが、大学でバラバラになった同級生はそんなことないかもしれない。大学生活の方がもう大切な思い出になっているかもしれない。そう考えると、僕だけ“置いてけぼり”なんだなって感じてしまいます。そんなものだと割り切れればいいのですが、鴎も作中で言っている通り、割り切れないんですよ。心の奥深くに根強く残っていて、まるでそれは“宝物”なんです。

 

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だからこそ、この羽依里の言葉には救われました。ありがとう、羽依里。

 

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新島先生らしい突然の別れ。何度この展開食らっても「えっ?」ってなります。羽依里も呆然としていましたが、僕もしばらく開いた口が塞がらなかったです。

 

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この行動力、感激しますね。それだけ鴎にとって“夏休みの冒険”というものは憧憬の的であり、叶えたい願望だったということでしょう。不自由な時にこそ、欲望というものは高まるのでしょうね。そういう意味において、自分のやりたいことは大抵実行できる境遇には、感謝した方がいいのかもしれません。月並みな言葉ですが、「当たり前のことが当たり前であることに感謝」ですね。

 

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結局、自分の中でこう思えればどんなことだって無駄でないのかもしれません。これは、しろは√でのテーマにもありましたね。結局、子供の頃の夏休みなんて、大人になった今振り返れば一見しょうもないものだけれども、それでも自分がそこに確かな価値を見いだせれば、十分だということでしょう。

 

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そうして鴎も報われます。自分の願いが羽依里を通して完全に叶ったわけですから。羽依里も鴎を通して大切なものを掴み、鴎も自分の望みを達成する。“10年後の夏休み”はこうしてかけがえのない思い出へと昇華したことでしょう。涙が止まらないですね…。

 

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鴎は今もどこかで冒険を続けていることでしょう。もっともっと、“とっておき”を求めて…。

 

 

 

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。感想と言ってもなんというか、ありきたりなことしか言えてない気もしますが、楽しんでいただけたのなら幸いです。

√毎に主題が設定されているのではなく、サマポケ全体の主題をどの√もなぞって、その伝え方が√毎に違うのではないのでしょうか。そんな気がします。

 

前も言った通り、しろはtrueは絶対に感想をブログにまとめようと思ってます。蒼√や紬√はわかりません。この調子だと多分書くと思いますが。その時はまた見てくださると嬉しいです。

コメントやtwitter@__kessi__の方で反応をくれるととても喜びます。

それではまた!

 



 

 

summer pockets鳴瀬しろは√感想

みなさんこんにちは。初めましての人は初めまして。

タイトルの通り、サマポケ鳴瀬しろは√をクリアしましたので、それについて自分の思うことを述べていけたらと。

 

※ネタバレ全開です。未プレイ、プレイ予定の人は見ないでください。

 

 

 

 

 

サマポケのコンセプトでもある「懐かしさ」。それはもう共通√からしろは√中盤までの何気ない日常シーンで何度も味わせてもらいました。

 

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楽しかった夏休みが小さい時であるの、とてもわかります。隙自語になって恐縮ですが、1日中pcと睨めっこする今よりも、毎日のように外に出て遊んでいた小学生の頃の方が充実した毎日を過ごせてたと思います。無邪気で、本当に自由でしたね。過去は美化される、というより現在に不満を持っている時に過去を振り返るわけだから綺麗に見えて当然、ということもありましょうが、それでもやはりかけがえのない時間であったことに間違いはありません。「ああ、あの頃に戻りたいなあ」と何度も思わされました。

 

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羽依里やしろはは“運命”というものに縛られて、自己否定をしています。見ていて辛い部分でもありましたが、共感もできました。

 

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何かがきっかけで、自分だけ世界から取り残されることってないですか。僕は最近そんな気分かもしれません。それで自分の存在に意味を見出せなくなって、否定に走るんですよね。痛いほどわかります。

 

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羽依里は自分の水泳の意味を見失っていたわけですが、溺れたしろはを救うためだったんだと、全てはそのためにあったのだと悟ります。そういう気持ちを僕も抱ける日が来たらいいなあ…ってそうじゃなくて。そんな気持ちを抱くために今が存在する、意味のないことなんてない、それが言いたいんですよねここは。

輝ける一瞬を作り出すために、それ以外の時間が存在して、そしてその瞬間を迎えた時に、昔を振り返って「懐かしい」と感じれるんじゃないでしょうか。その時初めて、無為だった時間に命が吹き込まれるんだって。そう思えば、今を全力で頑張れますよね。

 

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その通りに、羽依里の世界が鮮やかさを取り戻します。「水泳」、そして「夏」に羽依里は意味を見出したわけですね。この辺から涙腺がやばかった。

 

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そして別れ際の告白。過去に取り残された者同士が寄り添って、支え合って、そしてそれぞれ前へと進めたからこそのこの結末。涙が溢れないわけがない。今も思い出して泣きながら書いてますよ…。

 

ED、鈴木このみさんの歌でしたが、とてもよかったですね。曲調がピッタリで、また涙腺がやられてしまいました。

 

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ラストのCG、これは卑怯だ…卑怯過ぎる…!みんなが揃ってるとことか、羽依里としろはが照れながらくっついてるとことか…!こういう時、一言で「尊い」って言うんですよね。ああ、尊い

 

僕はこの作品に元気をもらいました。僕は、今の自分に価値を持てません。でも、それでも、待っている人、待っている瞬間があるのならそんな時でも頑張っていいのかなって、そう思わせてくれる作品でした。心から、ありがとう!

 

 

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。気になったシーンを抜粋しながら感想、そして何故か自己投影までしちゃうという少々気持ち悪いものになったかもしれませんが、楽しんで頂けたら幸いです。

他の√は感想を書くか未定です。しろは√以上に感じるものがある√があれば、書こうと思います。あ、しろはTRUEENDは書く予定です。少し時間が空くかもしれませんが…。

 

何か感想、ご意見などありましたらコメントやtwitter@__kessi__までメッセージをくれると嬉しいです。

それではまた!

 

 

 

 

 

 

 

 

恋カケ姫野星奏√、Last Episode感想

初めまして、消し炭と申します。

このブログは、僕がプレイしたエロゲの感想を気が向いたときに書いていく、というようなまったりしたものです。

元々twitterの方で感想を呟いていたのですが、140字という制限は(連投するにしても)あまりにも短く、自分の考えを上手く言葉にできないと思ったのでブログを開設した次第です。

ですのでブログは初めてで、色々と拙い部分はあるかと思いますが、良ければ見ていってください。

 

※ネタバレ有り。恋カケ未プレイでこれからプレイする予定の人は閲覧非推奨です。

 

・前書き

 

今更なぜ恋カケをと感じられる方もいるかと思いますが、それは僕がひとえに恋カケをやりたかったからです。この作品が炎上したのは前々から知っていて、自分の目で見て確かめてみたいとは思っていたのですが、チキンエロゲーマーである僕は中々踏ん切りがつかず、やっと最近になって購入できたというわけです。

それで、星奏√の感想を書くにあたって触れておかなければならないことがあると思います。それは「お前は星奏√肯定派なのか?否定派なのか?」ということでしょう。結論から言えば、僕は肯定派です。これを聞いておいおい、「どうせ新島作品だから云々」とか言うんだろ? と思った方は少しお待ちください。僕は「新島作品だから離別ENDはあり」とか「作品コンセプトに反してるから星奏√はクソ」とかそういう短絡的な感想を述べるつもりは毛頭ないです。1つの文学として向き合って、批評をしていきます。

 

・星奏√

 

じゃあ早速星奏√の感想から。

 

この√は、Last Episodeが用意されてることからもわかる通り、ここだけで完結しません。なのでこの√のみで感想を言うと、実際と乖離したものになる恐れがあるのですが、それでもあえて言うのだとするならば、初恋の初々しさ、甘酸っぱさを体現した√ではないでしょうか。後で詳しく話しますが、もちろん物語中盤まで。終盤は質が変わります。

 

この物語の主人公、洸太郎は昔から星奏のことが好きだったんですね。それで星奏の転校直前に手紙を渡します。

 

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小学生の恋愛って何か特別な感じがありますよね。中高生や大人とは一線を画した、独特なものを僕は感じます。まだ成熟しきってないからなんでしょうかね。

 

その手紙の返事はもらえません。星奏も洸太郎のことが好きだったわけですが、まあ色々と事情が。この辺も後で詳しく話すと思います。

 

そんな2人ですが、高校生になって再会を果たし、付き合うわけですね。結ばれた時は思わず泣いてしまいました。洸太郎のそれまでの苦悩がありありと思い出され、やっとか…‼って感じでしたね。

 

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それから愛を深めていく2人。日常の何気ない会話から、デートシーン、エロシーンに至るまで2人がどれだけ思い合っているのかがひしひしと伝わってきて、表情が緩みまくりです。こういう感想を書く時には敬遠されがちなエロシーンですが、そこが当たり前ですが1番2人の愛が滲み出てて、オカズとして以上に僕のお気に入りです。あ~幸せ幸せ。

 

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このCGは恋カケの中で一二を争うレベルで好きですね。というかこんな作業環境の星奏ちゃん羨ましい。すげえわ。この後にあるエロシーンももちろん好き。

 

そんな2人に影が差します。この辺から僕が最初言った甘酸っぱさはなくなりますね。異質です。

 

文化祭のような学園の催しイベントに、人気のガールズバンド“グロリアスデイズ”が来るという話になります。星奏が音楽好き、自分が作曲した曲を応募に出したことがある、という点からもうここで察せられる鋭さが自分にあると良かったんですが、ありませんでした。その時は「ほーん」ぐらいで読み進めていましたが、グロデイの話に身内でなると星奏が急に消極的な態度を取り始めます。ここでようやく勘付きましたね。「あっ…」って。それで、メンバーが星奏に近づいて、「1人食中毒で来れないから、代わりにせっちゃん歌って欲しい」と頼みます。ここで、正式に登場人物及びプレイヤーに星奏がグロデイのメンバーであることが露見するわけですね。作曲家なので裏方ですが。そこからはもう半分置いてけぼりでした。代わりに星奏が歌って文化祭が終わり、その後星奏が転校し…。

 

Last Episodeで明らかになりますが、スランプだったので一時的にこの街に戻ってきてただけなんですね。明記されてませんが、この街に戻り、洸太郎や当時のことに直に触れ、それで当初戻ってきた理由として言っていた“星の音”を聞けたからまた活動を再開した、と言ったところでしょうか。この星の音、というのは昔まだこの街にいて洸太郎と共に過ごしていた頃に過ごしていた曲、あるいはその感性でしょうか。

 

星奏が転校してから、洸太郎はその必死で音楽を追う星奏の後を追おうと小説を書きます。その小説は全然売れないわけですが、星奏が最後サイン会に帽子を被って(おそらく気づかれないため?)洸太郎のサインをもらいます。それでも、その人が星奏だと気づいた洸太郎は追いかけます。駅前で一瞬チラッと泣き笑顔のような描写が入って星奏√は終わります。

小説が全く売れなかったのは、洸太郎が星奏だけを想って書いたからでしょう。サイン会に来てたこと、泣き笑顔の描写、そしてこれもLast Episodeで判明しますが星奏はその小説を何回も読み直していたことから星奏の心にはちゃんと届いていたということですね。

 

この終盤の部分の感想は、Last Episodeと絡めて述べたいと思います。

 

・Last Episode

 

Last Episodeはだいぶ時が経って、主人公が自分の通っていた学園で教師を勤めて2年目の時点から始まります。

洸太郎が大学卒業を控え院進学か就職か迷っていた時に、ゼミの教授に教師を勧められたとか。

小説家は「大衆の心に響く物語を作るのは無理」ということで諦めたらしい。

 

そんな日常で登場してくるのが、森野精華という少女。

 

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欲を言えば精華ちゃんのイベントCGが欲しかった。

 

この少女、もちろんただの場繋ぎキャラとして出てきてるわけではないと個人的に思います。名前の母音の響きが星奏にすごく似てるんですよね。漢字被ってる部分もあるし。ライターはキャラ設定の時に名前は母音の響きで被らないようにまでチェックしてると聞いたことがあるので、この名前はわざとではないかと。星奏と洸太郎の思い出の場所である丘にも登場させているので、星奏を意識させるキャラとしてほぼ確定でしょう。

 

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この精華ちゃん、実は天才俳優で、仕事の都合で引っ越さなきゃ行けないことが判明します。デジャブだ。

 

「俳優やってる時の自分は、なんだか自分でないような気がする」「先生といる時だけ、本当の自分でいられる」など意味深なセリフを残して引っ越していくわけですが、先述の精華のキャラ付けを踏まえると、これは星奏にも当てはまるの心情だと思われます。星奏は作中あまり心中を吐露しないキャラなので、ここは貴重ですね。

 

さあ、星奏に焦点を戻します。星奏とはまたまた再会します。戻ってきた理由は、「思い出に浸りにきた」またスランプなのかな? とこの時は思いました。浅慮でしたが…。

 

そして洸太郎は一度は自分を裏切った、利用した星奏を突き放しますが、結局同棲することに。この辺は洸太郎も星奏も、自身の恋心に嘘はつけないということでしょうね。

 

それで晴れて同棲生活スタートなわけですが、それで円満ENDを迎えるわけもなく(知ってたよ…)、洸太郎と星奏の誕生日にとんでもないことが起こります。

 

洸太郎がその日家に帰ると、星奏はそれにも気づかないくらい手紙を読みふけっていた様子。どんな内容だったんだ…? と疑問を残しながらその日は終わります。

 

翌朝、星奏はいませんでした。またか…という感じですね。前回同様手紙だけを残して。やはりそこには「ごめんなさい」「さようなら」という旨しか書かれておらず、どうして去ったのか理由は全くわかりません。

この辺はわからなくもないです。全て伝えようとして下手に文章を長くすると、かえって歪曲されることってありますよね。言葉って難しい。

 

そこから洸太郎の精神が壊れ、教師を辞め…散々な日々が続きます。この辺は読んでて辛かったですね。

 

そんな中で、ある時、洸太郎は記者になろうと決意します。その理由は、グロデイの記事を書きたかったから。グロデイの顛末を追えば、また星奏に辿り着けると思ったんですね。あの後も結局、洸太郎の根っこには星奏に会いたいという気持ちが残り続けてたわけです。

涼介の助けもあって、洸太郎は如月先輩の会社に就職します。しかし、新入社員がいきなり記事を任せてもらえるわけもなく、数年は修行の日々です。

 

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めっちゃ美人になってて驚きました。キャリアウーマンって感じが溢れてますね。

 

そして数年後、洸太郎はようやく記事を任せてもらえます。高校時代の仲間の助けもあって(この辺は正直無理やり感が否めませんでしたが)、無事グロデイの特集を組めることになりました。

 

なんとグロデイは既に解散しており、更にメンバーは多額の負債を負わされていました。この辺は芸能界のよくある闇ですか。使い捨て的な。それで、とてもメンバーに払える額の借金ではなく、身体を壊すメンバーまで出ました。それを聞いた星奏は「自分がやる」「今まで批判とか全部背負ってくれてたんだから、今度はわたしの番だよ」ということで借金を1人で返すと言います。残りのメンバーは疲弊し憔悴しきっていたので、星奏に任せるほかありませんでした。

 

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中にはグロデイを責める人もいるみたいですが、僕は責める気にはなれませんでしたね。この子達も被害者だ。加害者である以前に。

 

その加害者というのは、星奏√の方で少し話した、小学生の時の手紙を返さなかった理由に繋がります。星奏は手紙をもらって嬉しかったのです、でも音楽しかやってこなかった自分は、伝え方がわからない。そのことをメンバーに相談します。するとメンバーは「音楽だけに集中しろ」と。これが返さなかった理由です。返さなかったのではなく返せなかったのです。

ついでに高校生の時の転校についても補足しておくと、あれもメンバーから急かされていました。早くスランプから立ち直って戻ってきて、と。星奏は迫られた時一瞬答えに迷っていましたからね。残りたかった気持ちもあるのでしょう。

 

ですが、小学生や高校生の時の転校、今回の失踪も最後は星奏が決めたことです。星奏の根幹は洸太郎ではなく音楽であり、その根っこを支えるものが洸太郎であるということでしょう。

 

星奏は最後の失踪後、また曲を作り始めていたことも明らかになります。負債はこれで払おうとしていたのですかね。ですがその曲はひどく空虚なもので、全く売れもしなかったらしい。そのまま星奏は音楽業界からフェードアウトします。この曲が酷い理由は、洸太郎がいないからでしょうか。“星の音”が聞けたと言って今回も去っていったんですけど、もう限界ということなんでしょうか。辛い話ですね。負債はどうなるんだろう…。

 

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そんな感じで洸太郎はグロデイの特集を組んで、そこそこ話題にもなります。しかしそれがかえってまずく、グロデイが在籍していた事務所からクレームがきて洸太郎は会社を首になります。本当に散々ですね。

 

そこでまた洸太郎は星奏に向けて小説を書きます。彼女に届くことを信じて。彼女を1人にしないために。彼女を理解し、肯定するわけです。

 

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最後のこのCGをプレイヤーはどう受け取ったのでしょうか。僕は、最後に書いた小説や手紙が星奏に届いたということを表しているのではないかと思います。もちろんその後負債を返し終わってまた2人は結ばれた、なんて楽観的解釈はしません。ですが、明らかに2人の距離は近い。それは必ずしも物理的なものではなくて、心の距離でもあるけれど。そういうことを象徴していると、捉えました。

 

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・総括

 

物語を一部抜粋しながら、感想や考察を挟んでみました。ごちゃごちゃになってないといいですが…。不安です。

さて、全体を通しての感想ですが、最初にも言った通り、僕はこの物語が好きです。最初に少し述べた「作品コンセプトを無視してるからクソ」とか「美少女ゲーで離別ENDはないわ」という意見は短絡的ではありますが、至極全うです。それを否定するつもりはありません。ただ、僕はこういうENDもありだと感じました。2人がそれぞれの目標に向かうために、離別する。物理的な距離は離れたかもしれないけど、確かに2人の距離は近い。そんな恋愛を僕はここに見出しました。

 

最後に、他の感想でもよく見受けられる考察ではありますが、タイトルに少し言及しておきます。

恋×シンアイ彼女。シンアイがカタカナなのは、やはり多様な意味を込めたかったからでしょう。親愛、信愛、深愛。明確にこの√はこのシンアイを示しているという解釈もありますが、星奏に関して言えば、全ての意味が込められていると思います。親しみを持っていたからこそ、信じ合っていたからこそ、深く愛し合っていたからこその、この2人の結末であるのだと。

 

 

 

 

 

ここまで読んでいただき嬉しい限りです。

何か意見などあればコメントやtwitter:@kessi_eまでよろしくお願いします。喜びます。

次はおそらくsummer pocketsの感想になるかと思います。

それではまた!