イキリオタクの自己満感想所

エロゲを主として、僕が触れた創作の感想を不定期で書いていきます。

Summer Pockets紬ヴェンダース√感想、考察

みなさんこんにちは。初めましての人は初めまして。

サマポケ感想も第3弾となりました。

相変わらず誰得な記事ではありますが、お付き合いいただければと思います。

 

 

 

※ネタバレ全開です。未プレイの方は閲覧非推奨。

 

 

 

 

 

twitterの方でもチラッと言ったのですが、紬√、しろは√や鴎√に比べてだいぶ美少女ゲー色が強かったですね。実際に恋人になったという前述の2√にはないものがあったからでしょうか。

あんまりこの言葉は好きではないのですが、“キャラゲー”というような印象を受けました。こう書くと、紬√つまらなかったのかよってイメージがついてしまいそうですが、決してそうではありません。

無礼を承知で書きますが、エロゲーマーって物語がつまらなくて、キャラに萌えるだけのシナリオをよくキャラゲーとマイナスのニュアンスをこめて表現しますよね。そういう人が多いから、キャラゲーという言葉はマイナスな表現になってしまったわけですが、僕が言いたい“キャラゲー”は少し違います。

その√のヒロインに笑い、泣き、時には萌え、そして感動し………物語にではなく、キャラに感銘を受けたもの、そうした意味で僕は紬√を“キャラゲー”と述べました。

シナリオゲーキャラゲー論争はその良し悪しや線引きが人によって分かれたりして、水掛け論になることも多いのでこの辺で区切らせていただきます。

なんとなくでも、僕の言いたいことが伝わっていればいいなあと思います。

 

f:id:Kesizumi:20180712013737j:plain

 

月並みな言葉ですが、やっぱり人間は支え合って共存する生き物なので、深く掘り下げられたくないと自分では思っている悩みなども、本当は共有して楽になりたいと思っているのかもしれませんね。羽依里もそういう気持ちなのかもしれません。自分が水泳についてどう思っているのか、その答えを誰かに言ってほしかったのでしょうね。本当は薄々わかっているんだけど、自分だけで結論を出すのは怖いから。

 

f:id:Kesizumi:20180712014515j:plain

f:id:Kesizumi:20180712014536j:plain

 

これは他の√にはなかった捉え方ですよね。

時間って無限にあるように思えて、実はそんなことない。漫然と過ごしていれば、ただただ無為に時間が過ぎていく。でも、目的を持って行動してもあっという間に過ぎて。気づけば終わりは目の前で。夏休みというのは際立ってそういうことを感じさせます。

 

f:id:Kesizumi:20180712015003j:plain

 

悩みというのは解決して成長するということもありますが、もちろん全ての局面で自分が持っている悩みというのを払拭できるわけではありません。時にはそれを背負っていきていかなければならない。でもそれは必ずしも悪いことではなくて。悩みがバネとなって更に先へ進める。成長できる。そんなところでしょうか。

 

f:id:Kesizumi:20180712015345j:plain

 

深い言葉ですよね。哲学の世界で「どうして人は死ぬとわかっているのに生きるのか」という命題があります。すごくありきたりな見解ですが、「最後は死ぬけどそれまでがすごく楽しいから生きる」んじゃないでしょうか。このシーンも同じです。別れるけど、それでも最高の幸せを一瞬でも感じたいから付き合うと決めた。

終わりがわかっていようといまいと、同じことだと思います。今を全力で生きているんです。今を全力で楽しんでるんです。後のことは後になって考えればいい。

 

f:id:Kesizumi:20180712020039j:plain

f:id:Kesizumi:20180712020033j:plain

 

先ほどの話や、最初の夏休みの有限性の話と関連してきますが、これはまさしくその通りです。終わりが見えないとどうしても無限にそれが続くような気がして、幸せな時間も不幸な時間も少し漫然と過ごしてしまう部分があるんでしょうね。有意義に時間を使おうと意識してはいても。

 

f:id:Kesizumi:20180712020346j:plain

 

少し本筋とは逸れたただの萌え豚感想になりますが、このシーン本当にたまらなく好きでした。最初にキャラゲーの定義に触れているのに何だよお前という感じではありますが、僕かなり萌えゲーが好きなんですよね。キャラにただ萌えるだけのゲーム。もちろんシナリオゲーも好きですが、それと同じくらい好きです。雑食です。

木陰で膝枕してかき氷を食べるなんてシチュエーションは、田舎ならではかもしれませんね。それがめちゃくちゃいいんですけど。都会だと大体お店の中やせいぜい公園のベンチで発生するイベントでしょう。

 

f:id:Kesizumi:20180712021019j:plain

f:id:Kesizumi:20180712021023j:plain

 

羽依里は紬のことを信じられなくなっていたのでしょう。度重なる遅刻、紬の家と思われる場所で見つけた日記の内容などで。だから神隠しにあった。けれど、この出来事は羽依里に重要な気づきをもたらします。

 

f:id:Kesizumi:20180712021329j:plain

 

羽依里は紬が自分の正体について語ろうとするのを止めます。そんな事情の1個や2個で変わるような関係なら意味がない。羽依里と紬、そして静久にはその程度では揺るがないものが出来上がっています。羽依里自身が気づいたんでしょう。人を信頼するというのは、人を愛するというのはこういうことなんだと。

 

f:id:Kesizumi:20180712021841j:plain

f:id:Kesizumi:20180712022215j:plain

 

誰かの代わりとして生まれ使命を持った人間が、いつしか自我を持ち使命に抗ってでも自分自身を見つけようとする、こういうシチュエーションには僕はかなり弱いですね。涙腺が。だってそれはとても懸命に生きなければ叶わないことで。必死にもがき頑張らなければすぐにでもなくなりそうなもので。とても、儚く、でもそれでいて確固たる意志を見出すことができる。紬の生き様はまさにそうです。一見ふわふわしたものでしたが、でもそこからしっかりと“紬”として生きようという意志が汲み取れる。

 

f:id:Kesizumi:20180712022406j:plain

 

これ、「つむぎ」って語彙を選択してるのわざとですよね。それまで何の接点もなかった羽依里と静久、しろは等の他の人々、そして紬に最高の友情関係をもたらし、決して忘れ色褪せることのない夏の思い出を作った。紬はそんな役割を果たしました。おそらく紬という名前もそういう物語背景を踏まえて考えられたものでしょう。よくできていますね。感嘆しました。

 

f:id:Kesizumi:20180712023118j:plain

 

紬の正体、役割とはなんなのかについて少し触れておこうと思います。作中で明記はされていません。紬や静久の台詞、そしてラストのこのシーンから推察していきます。おそらく紬はツムギが持っていたぬいぐるみに命が宿ったものであり、ツムギから大切にされたお礼に神隠しにあった後、必死にツムギという人間が皆の記憶から消えないよう、そしてツムギ自身が戻ってこれるよう努力していたのだと思います。こういう設定面の考察はあまり得意ではないのですが(色々台詞を見返したり、場面検証したりする必要もあるので)、どうしてもはっきりさせておきたかったのでしました。この辺はもう少し突き詰めないと、ガバいままかもしれませんが、許してください。

 

f:id:Kesizumi:20180712024002j:plain

 

紬はツムギの理解を得てとうとう自分を見つけます。それは当初紬が思い描いていた“自分”とは違いますが。そうしてこれからもずっと最高の夏を、紬は過ごしていくのでしょう。

 

 

 

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。攻略終了から記事作成まで少し時間が空いたのでガバガバな部分もあるかもしれませんが、楽しんでいただけたのなら僕も嬉しいです。

次はおそらくしろはtrueの前に蒼√の感想になると思います。ここまできて1キャラだけ書かないとか嫌なのでね。更新ペースはまったりですが、よければまたお付き合いください。

それでは!